いろはのデザイン|千葉 東京|web・広告パンフレット企画制作

いろはぷらす +15

エルオーエル株式会社(むぎのいえ)
代表取締役 今井 貴大さんの
「ぷらすのチカラ」

むぎのいえ×いろはのデザイン


地元津田沼・谷津界隈にクラフトビールを作っているお店があるよ。とウワサで聞き、ビール好きのボクとしてはぜひ一度飲んでみたいと思っていた矢先、Co展という地元で行われているイベントに出店していたむぎのいえのビールを初めて飲ませていただいた。爽やかで、スッキリとしていて、香もいい。そんなビールと、オーナーの今井さんの親しみやすい人柄にすっかりファンになってしまった。今回、いろはぷらすのコンセプトに快諾いただき、掲載の運びとなった。

舞台照明から人生のターニングポイントへ


もともとは高校卒業後、イベント関連の専門学校に入学しました。大学進学も考えましたが、大学に行く目的が見いだせなかったんです。ですので、その時に興味を持っていたイベント関連の職種を勉強できる専門学校へ進学いたしました。そこでライブ(舞台関係)を学び、その中で照明の仕事をしようと思うようになりました。

専門学校卒業後、照明関係の仕事に就き、実務を経験していた7年目のことでした。当時、まだ正社員でなかった私に、正社員登用の話がもちあがったんです。

クラフトビールの出会い


まさに人生のターニングポイントだと今は感じています。職場や仕事のやりがいは感じていたものの、「社員になっていいのかな」と感じていました。それは、直属の上司がやっている仕事を目の当たりにしながら、ハードワークが連続する現場での仕事、それに伴う自分自身の実力のなさ…などから、将来的な展望やビジョンが照明の仕事でイメージができなかったんです。

そんなとき、このクラフトビールと出会ったんです。

様々な土地へ行ったからこそ、今がある


当時照明の仕事で、現場で一緒になる先輩がビール好きで、仕事柄全国を飛び回る仕事でしたので、先輩と一緒にいろいろな土地のビールを飲むことができました。ビヤバーや、ブリティッシュパブなどにもよく飲みに行きました。当時としてはまだ「クラフトビール」が日本に出始めた頃だったと思います。そんなビールをもっと勉強して、仕事にしたいなあ。という思いが自分自身の中で大きくなっていきました。

ビールという市場


少し話はそれますが、私はクラフトビールという市場がこの先も盛り上がり続けるようなことはないと考えています。ただ、ビール自体の市場は、きっとゼロにはならないでしょう。そういった観点からも、ビールの市場に魅力を感じていました。

照明の仕事をしていたからこそ思うこと


照明の仕事も、ビールを作って販売する仕事も、いずれもモノ(カタチ)を作って人に喜んでいただく。という意味では共通していると思います。

ライブやコンサートでは来たお客様は一期一会です。みんなワクワクして、素晴らしいショーステージを見てハッピーになってもらう。仕事はキツかったですが、ステージの現場はいつもとてもいい空気感が流れているんです。人に喜んでもらいたい、ハッピーになってもらいたい。という私自身の思いは、実は昔からずっと変わらいないんだなぁと感じています。

だから、ビールという楽しい飲み物を選んで仕事にしたのかもしれません。

むぎのいえも、みんなが美味しいビールを飲みながら、私が感じる「良い空気感」がたくさん生まれる店にしていきたいですね。

谷津という土地に店を構えて


私は地元でないと商売はできないと思っていました。他の見知らぬ土地では、きっと気持ちが乗らないでしょうね。それは、その土地の環境を知っている、その土地に住む人の人柄や風土を知っている、私自身がそんな地元の微妙な感覚を感じられるところでお店を構えたかったんです。いわばお客様と一緒にお店が育っていく。そんな感覚や気持ちを大切にしたいと思っています。

結局、地元が好きなんですね。

近頃は人々の消費行動の二極化が大きくなっています。必需品の購買と、感動や体験の購買です。インターネットで必要なものは何でも手に入る時代。正直、全国の美味しいクラフトビールもインターネットで簡単に購入できます。僕たちがやっていかなくてはならないのは、後者の方。むぎのいえに行ったら、温かく迎え入れてくれるという安心感や空気感。子供を連れて行っても大丈夫。というお店の雰囲気を大事にしたいですね。街の人々が日常的に利用する、その街の文化の一部になれたら、これほど嬉しいことは無いですね笑

だからこそ、家賃の安い郊外で外販目的のビールを造るより、多少家賃が高くとも車の運転を気にせずに徒歩で来られる、人々の生活に密接した地元の商店街に店を構えたいと思ったんです。

会話から生まれる人のつながり


人のつながりはお店を経営していてとても感じています。このお店を作り上げるまでに助けていただいた方はもちろんですが、実際にお店を開くと、お客様同士がつながっていくのを肌で感じています。

例えば、カウンターで隣同士に座って仲良くなっていかれるお客様や、私を通じて、この前こんなこといっているお客様がいらっしゃいました。と別のお客様に伝えると、ぜひ会ってみたい!とか。探しものをしている人をくっつけてみたり。会話から人がつながっていくんですよね。しかも意識せずに。おせっかいなことはあまりしたくはないのですが、ごく自然につながっていくんですよね。本当に不思議ですし、楽しいですね。

愛されて欲しい手作りの店


お店はほぼ手作りです。笑 私とパートナーであるもうひとりの社員で一緒に店を作り始めました。彼とは、以前私がビール造りの修行をしていたBREW PUBで出会いました。全く何もない状態から、ほぼ1年かけて、まさにDIYですね。自分たちで図面をひいて、材料をホームセンターに買いに行って、この物件の前の建物を壊すところからスタートしたんです。だからこそ、お店には愛着もありますし、お客様皆さんに愛される店になってほしいです。

これから先、やっていきたいこととその信念


やっていきたいことより、やりたくないことがあります。

(1)多店舗展開すること

(2)瓶ビールの販売展開

(1)は自分の目が行き届かない経営はしたくないと思っています。それって、働くスタッフの人にも、お客様にも、そして大好きなビールにも失礼なことですよね。そんな多店舗の展開はきっとしないと思っています。

(2)は、これは当店で販売しているビールの特性にも影響していると思いますが、むぎのいえで製造しているビールは「鮮度が命」なんです。店でできたての状態で飲むのが100点だとすると、むぎのいえのビールを瓶販売して、酒屋さんを回って消費者に届くときには100点のビールで提供できないんです。簡単に言うと劣化してしまうんです。

ビールの劣化の要因となる、光、振動、管理温度、空気、この4つのリスクを回避できない限り、瓶の販売は考えられないかなと思っています。

無理にこだわっているわけではありませんが、美味しいビールを素直に「美味しい」とお客様が感じていただけるようなビール、そして、ワクワク、心も楽しんでもらえるようなお店づくりしながらこれからもお客様と一緒に、この「むぎのいえ」を育てていきたいと思っています。

INDEX


ならしのクラフトビール むぎのいえ

千葉県習志野市谷津4-6-33 K&Y時遊館 1F

TEL.047-429-8895

京成谷津駅 徒歩3分

営業時間

[月・水・木・金]
17:00~23:00(L.O.22:30)



[土・日・祝]
12:00~14:30(L.O.14:00) 17:00~23:00(L.O.22:30) 日曜営業

むぎのいえのビールは、酵母を生きたまま、ろ過せずにお客様に提供するビール(無濾過製法)。それにより、日持ちがしないというデメリットがあるが、酵母が入っているので、風味や香りがよく、さらに健康にもよいといわれている。

酵母菌には、カラダの中では作ることができない必須アミノ酸が含まれる。これを摂取することで、美肌、美髪の効果が期待できるといわれている。また、食物繊維も含まれているので、便秘の改善にも期待できる。またビールの苦味の成分、ホップはヨーロッパでは薬草として認められ、睡眠改善、ストレス緩和などに効果が期待されている。

むぎのいえではこのクラフトビールにあうフードメニューも多彩。定番のフィッシュ&チップスや、にんにくラー油の揚げ餃子は絶品。食べだすと止まらなくなるので要注意。締めの一品には自家製ビールで煮込んだカレーライスを。濃厚でどこかまろやかさもあるカレーは土日限定のランチタイムでも販売。

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