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夏の風物詩と地域とSNSのありかた

ひまわり畑と青空

この素晴らしい景観。習志野市藤崎のひまわり回廊である。そもそもここは閑静な住宅街の中にある畑。畑のオーナーの織戸菜園さんが、夏の間の一時期だけ、ひまわりの回廊として畑を無料開放している。(2025年7月27日にてすでに終了)
地域のため、なにかできることはないか。という思いで始めたこの一面ひまわり畑。習志野市の夏の風物詩となって地域の人にもとても人気だ。

一方で、さまざまな問題が発生しているそう。一番の問題は無断駐車。ひまわり回廊近隣には駐車場はなく、ひまわりを車で見に来ることは原則NGとなっており、織戸さんも再三にわたりSNSなどで注意喚起をしていた。しかし、マナー違反の見学者は多いようで、路上駐車や無断駐車、はてや近隣店舗のパーキングへの無断駐車などが絶えず、近隣住民にも大変迷惑がかかっていた。

さらに、他の畑や進入禁止部分を平気で入り込んで回廊や畑を荒らしたり、そもそも静かな住宅街に想定を遥かに上回る見学者がきてしまい、住民の迷惑が絶えなかったそうだ。

ここで改めて考えさせられてしまう。地域のために。という思いを実行し、今や習志野市の夏の風物詩にまで成長した織戸さんの思い。その思いがこれだけのひまわりと、多くの見学者が訪れた反面、一部の見学者の悪質なマナー違反で地域の近隣に大変な迷惑がかかっていること。そもそも、地域の近隣住民はこのひまわり回廊をどう思っているのだろうか?

私は思います。せっかくの織戸さんの思いを、みんなで守っていく。私たち見学者にもその責務や覚悟が必要なのではないだろうか。それは決して難しいことではないし、当たり前のことなのだと感じます。
日本人として、いや、人として最低限のマナーは守る。現場でマナーを守らない人にはしっかりと注意する。SNSで投稿やツイートするときにはただキレイ!すごい!という表面的な部分だけではなく、投稿者もマナーの注意喚起を手伝う。そんな最低限のことを広め伝え、人としてのマナーを厳格にしなければならないのではないだろうか。999人が守っても、たった1人のマナー違反で、地域の人や織戸さん、みんなが嫌な気持ちになる。もちろん、SNSの普及でこういう景観が一気に広がり、織戸さんの想定以上の見学者が訪れ、もはや個人では管理しきれない規模になってしまったのかもしれません。きっと見直さなければならない部分はあるでしょう。ですが、それ以前に、私たち見学者たちのせいで、こんな素敵な景観をご提供いただいているにもかかわらず、これでは地域住民の方や織戸さんがあまりにも不憫だ。

素敵な写真はまだたくさんありますが、もうすでに2025年の開催が終了しているので紛らわしくなるとそれこそ迷惑になりかねませんので、掲載写真は1枚とさせていただきます。来年はどうなるのか。地域住民のご理解がどこまで受け入れられるのだろうか。もし、来年開催されるのであれば、織戸さん、地域住民の皆さん、そして見学者のわたしたちみんなで、この大切な景観を楽しみながら守って、思いを繋いでいきたいですよね。

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