florist FLYERS mickey(ミッキー)さんの「ぷらすのチカラ」
florist FLYERS × いろはのデザイン
「店舗のない花屋」florist FLYERS(フローリスト フライヤーズ)さんを初めて知ったのが、とあるイベントで花屋として出店されていたとき。圧倒的な花の量と、全てがオシャレな花。そんな印象のお花屋さん。今回、いろはぷらすの主旨にご賛同をいただき、オーナーであるmickey(ミッキー)さんの花へ対する真摯な思いと、花を通じて人とのつながりについて伺うことができた。
店舗のない花屋をはじめたきっかけ
最初は花のレッスンをブラウンサウンドコーヒーさんで始めたのがきっかけです。お店にたまたま行ったとき、オーナーの息才さんに「花のレッスンをさせてください」と申し出たところ、「いいですよ。」とお返事をいただけたんです。
それからレッスンやワークショプをさせていただくことが多くなりました。また当時、ブラウンサウンドコーヒーさんがマルシェなどに出店されているのを見て「私もやってみたいな」と息才さんにお話ししたところ、習志野市で行われている「CO展」というイベントに出店させていただくことができたのです。それ以来、この店舗のないスタイルで花を取り扱うようになっていきました。
その後、いろいろなカフェでレッスンやワークショップをさせていただけるようになって、花のレッスンをしている時にお花屋さんも併設するようになりました。
実は店舗(テナント)を探していたこともあったのです。ですが、このスタイルで仕事をしていると、店舗がなくてもお花屋さんは出来る。とうことに気がつき、固定費などの経費部分が削減出来る分、花の値段に出来る限り還元して、皆さまに花を楽しんで頂いたほうが良いのでは。という思いもあり、現在はこのスタイルに定着しました。
もちろん自分でレッスンを主催することもあります。習志野市大久保にある「林檎の木」さんなどのスペースを借りて独自でお花屋さんやレッスンも開催しています。
“花” と “ものづくり” の仕事
私は27歳からお花屋に就職し、仕事を始めました。もともと“ものづくり”は好きだったのですが、一からものを生み出して作り上げる…ということが苦手なタイプなんです。そういう意味では「花」という素材があり、その花を使ったデコレーションやアレンジなどを表現する仕事は自分に合った仕事だと感じました。また、子どものころから近所にお花屋さんがあって、よく遊びに行っていたこともあり、花に接する機会が昔から多かった。というのも花を仕事にするきっかけになったのかもしれません。
店舗がないからこそ
店舗がない分、さまざまな方とお知り合いになるきっかけが増えました。ブラウンサウンドコーヒーの息才さんから始まり、近隣のカフェやイベントの主催者、レッスンが行えないところでもたくさんの人とのつながりが出来ました。もちろんその近隣のお客さまも。店舗がない分、準備や移動など大変な面もたくさんあるのですが、それ以上にこうして幅広い地域の方とつながりが出来たのは私にとって貴重な財産となっています。「人とのつながり」ってとっても大切なことですよね。
花を仕入れるときに気をつけていることは?
好きな花しか仕入れないです。(笑)私が独立したのは「自分の好きな花を触りたい」という“わがままな理由”からでした。その考え方は今でも変わらず、自分で「この花良いな。」と感じたものを選んで仕入れるようにしています。好きなものでないとお客さまにおすすめできませんしね。
また、お花屋で勤務していた修行時代のときも仕入れ担当でしたので、「ここの産地のこの品種がいい。」とか、「この季節はこの生産者さんの花がいい…。」など、修行時代の経験も活きていると思っています。自分が好きな花で、この季節に一番いい花を皆さまに喜んでいただければ。こんなにうれしいことはありませんよね。
花でつながるぷらすのチカラ
ここでいろはのデザインより、こんな質問を投げかけてみた
ミッキーさんにとって花とはどんな存在ですか? また、お客さまにとって花はどんな存在であって欲しいですか?
私の届ける花が、皆さまのさりげない生活の一部であって欲しいです。そのためには、出来るだけお手頃の金額で良い花を提供することを心がけています。また、花を見た時の感じ方って人それぞれですし、その人自身の精神状態でも変わってきますよね。
例えばマイナス思考やネガティブになる時って、誰にでも起こりうることで、そんな時、花を見ることで、少しでもプラスの思考になってもらえる。自分の作った花が、ポジティブな気持ちに切り替わるきっかけになってもらえるような存在であってくれるとうれしいですし、それがきっと、花が私とお客さまをつなげる「ぷらすのチカラ」になるのだと信じています。
編集後記
1回のイベント時(2日間)で50種類以上の色鮮やかな花を仕入れ、大量に店先に並べる。『移動店舗のスタイルでも、お客さまや通りがかりの人に「あ、お花屋さんだ」というインパクトを与えたいんです。そして、たくさんの花を見ていただき、どこか心地よかったり、癒やされたり、ワクワクしたり、お客さまそれぞれの“感性”や“選ぶ楽しみ”を大切にして欲しいのです。』と話すオーナーのミッキーさん。
また、SNSの写真も自ら撮影をするという。素敵な写真を撮影する秘けつを伺うと、『毎回撮影は試行錯誤なのですが、アレンジメント中に、“この角度から撮影しよう”。』というイメージを持ちながら花を作っているのだとか。『みなさんが我が子を撮影するときのように、自分が作った花に愛情があるから花が主張したいところが撮影できるのかもしれませんね。』と語る。
“人とのつながり”をとても大切に感じているミッキーさん。florist FLYERS(フローリストフライヤーズ)のFLYERS(複数形)の意味も、いろいろな情報やたくさんの人が集まって欲しいという願いをこめてFLYERS(複数形)に命名。今後も多くのカフェやイベントで素敵な花とともにミッキーさんをお見かけすることが増えるだろう。
florist FLYERS(フローリストフライヤーズ)
インスタグラム
https://www.instagram.com/florist.flyers/
撮影協力 : feel free coffee.(フィール フリー コーヒー)
https://www.instagram.com/feel_free_coffee/