unite(ユニテ) オーナー 土田慶子さんの「ぷらすのチカラ」

unite × いろはのデザイン
2021年7月、京成津田沼のワイガヤ商店街にステキなお店が誕生した。「unite(ユニテ)」というセレクト雑貨を集めた個人店だ。店内に入ると、いつも明るく迎えてくれるオーナーの土田さん。いろはぷらすの主旨にご賛同いただき、今回いろはぷらすの掲載となった。土田さんがuniteをこの場所に決めた経緯や、地域への思いについてお話していただいた。

店舗開店の経緯
2005年頃に、下北沢でお店を経営したことがあるんです。Tシャツにオリジナルの刺繍ができるオーダーTシャツや古着、usedの食器などを取り扱うお店を経営していました。お店自体は1年余りで閉店したのですが、雑貨や古いものが昔から好きで、その後も雑貨屋さんで勤務したり、雑貨に関わる仕事をしておりました。
uniteの直前に勤務したセレクトショップでは、7年間店長として仕入れや店舗管理などの経験をさせていただき、仕入れのノウハウや仕入先の方との繋がりを作ることができました。この頃から再び独立をしたいと考えるようになりました。

この場所なら好きなことができる
店長として勤務しならではありましたが、独立の物件探しなどを動き始めたのが2020〜2021年のこ頃にかけてでした。ちょうど新型コロナウイルスが流行り始めて大変なこともありましたが、たどり着いたのが今の京成津田沼のこの場所でした。
ここは昔「ミユキ洋装店」という手芸屋さんだったんですね。知り合いの方(高村さん)を通じてこの物件をご紹介いただいたのですが、当時この物件を内覧したとき、衝撃的な出会いを感じたんです。

店内はぐちゃぐちゃで、当時手芸店だったお店らしく床には手芸の糸くずや埃、使い残しの家具や手芸用品のゴミが散乱していたのです。ちなみに掃除は1ヶ月かかりました。笑
それでも、少しレトロ感を感じるこのワイガヤ商店街のロケーション、そしてなによりこの物件が、「あなたはここでお店をやりなさい」と神様から言われているような気がしていて、また、今までの経験から、ここだったら私らしいお店ができるんじゃないか。と直感的に感じました。


すべて手作りの内装
インテリアに関しては夫が建築関連の仕事をしており、この内装施工も手伝ってもらいました。2人でほぼこの内装を作り上げました。

家具は、大部分がミユキ洋装店で使われていたものをリユースして使用しています。これって、ミユキ洋装店からのプレゼントですよね。当時の面影も残しつつ、古い家具と雑貨を組み合わせたお店に仕上がったのではと思っています。


バイヤーとしての経験とunite
仕入れ、商品陳列、店舗運営は前職の経験が大変活きています。店長をしながらバイヤー的な役割も自分でやっていたので、商品選定や仕入れのノウハウは前の仕事が活かされています。もちろん、商品の仕入れの大前提は「自分がこの商品が好きだ」と感じたものです。

ただ、オープン当初は、どんなお客さまがいらしてくれるのか。というのがわからなかったので、自分が好きな商品がお客さまに受け入れてもらえるか。というのがとても不安でした。ただ、商品は時間をかけながら一つひとつ丁寧に吟味し、私が厳選して選んだものばかりです。今では自信をもって販売しております。


人とのつながりを感じる毎日
SNS(インスタグラム)の力はすごいですね。ご来店いただくお客さまはSNSを見てお越しいただく方がとても多く、そのお客さまがSNSでまた発信してくださって、それを見た方がまたご来店いただく…こうしてお店を経営すると、改めてSNSというツールを通じて、人とのつながりを日々感じています。
また、近隣地域、隣市のお客さまも増えていますので、これからも地域に愛されるお店にしていきたいですね。


人を知ることで感じるぷらすのチカラ
お店をやる前って、家と会社の通勤だけで地域のことがよく分かっていなかったのです。ここでお店をやることで、いろいろな人がいろいろな事をやっているんだ。と知ることができました。今では地域の人たちとのふれあいを感じています。若い人も頑張っています。これからもたくさんの人とお知り合いになりたいですね。「人を知ること」は、私自身を知ってもらうことにも繋がりますが、それ以上に、「自分が住みやすくなる」「自分がこの街をもっと好きになる」ということだと思っています。こう感じることができたのは、uniteをオープンしたからです。お店をやって本当によかったと感じています。
自分の住んでいる街を好きになって、自信を持って自分の街や地域の人を紹介できるようになっていきたいですね。それがこのお店、uniteや私自身のぷらすのチカラになるのではと思っています。

uniteのこれから
uniteの事を言えば、店内でワークショップやライブ、少しインテリアを変えて見せ方を変えたり…今とは違うことをやってみたい。考えればやりたいことはいくらでも出てきます。

と、同時に、ワンオペなので店内商品をガラリと変えるようなことは不可能なのですが、リピートでお越しいただけるお客さまに、毎回少しでもuniteの変化を感じていただき、楽しんでいただけるお店作りをしていきたいです。

uniteは私の好きなものが集まったお店です。まずはたくさんの方に来ていただき、ちらりと商品をみながら私とお話しに来ていただければ嬉しいです。uniteを通じて、私もたくさんの方を知って、地域と皆さんを好きになっていきたいと思っています。

■編集後記〜店舗名「unite」の語源
最後に、店舗名のunite(ユニテ)について伺ってみた。
団地が好きというオーナーの土田さん。ご自身も近隣の団地に住まわれているそうで、フランスに「ユニテ・ダビタシオン」という団地があり、その可愛らしさに魅了され、ここからuniteという名前がついた。また、uniteは「ユニット、集める、つながり」という意味もあり、お店を通じてご来店するお客さまや地域とつながっていくお店になるようにという思いもこめられている。
いつか雑貨屋さんなどのお店がまるごと一棟入った団地をつくりたいという土田さん。土田さんなら夢が実現するかも!?

■unite店舗情報

unite(ユニテ)
生活雑貨やアパレルを中心とした、毎日の暮らしがちょっと楽しくなるような物を集めたセレクト雑貨ショップ
習志野市津田沼4-1-23
◎京成津田沼駅より徒歩約3分
◎JR津田沼駅より徒歩約12分
営業時間 11:00〜20:00
定休日 毎週月曜日/第2火水曜日
https://www.instagram.com/unite_chiba/

※内容は2022年3月現在