いろはのこころへ 〜いろはのデザインの心得〜#現場をみる
デジタルデータを取り扱う者だからこそ、この仕事を始めてからずっと心に決めていることがある。それは、自分の作ったデザインが世の中で使われている現場を必ずみにいく。ということ。もちろん、遠く海外で使われていたり、国内でもどうしても遠方でみに行けないこと、時間的制約があり現場へ行けないこともあるのだが、私は可能な限り現場へ行くことを忘れない。
広告や成果物は、当然だが現場で使われてなんぼのもの。そして、PC画面とにらめっこしながらお客さまと一緒に作ったデザインが、実際の現場でどう使われているか。どんな印象でみえるのか。伝えたいことはしっかり伝わっているのか。そして、世の中に活かされているか。など、現場ではたくさんのヒントがもらえます。そして、その答えは次のデザインへと活かされます。
そして何より、形に見えない人の思いが現場には詰まっています。その現場それぞれに「主役」がいて、その人たちの思いや考え方があり、どのような気持ちでこの現場に関わっているのか。ということが伝わってきます。この「人の思い」だけはPC画面上でどんなにいいデザインを作っていても見ることはできません。
そんなの当たり前だろ。と思う方もたくさんいると思います。その「当たり前」をないがしろにすることなく、しっかりと向き合いながらこの仕事を続けていくことが世の中に活かされるデザインづくりの理念であると、いろはのデザインでは考えています。