いろはのこころへ 〜いろはのデザインの心得〜#エンピツのススメ
これだけITやらAIやらデジタルが世の中にひしめき合っている時代になったが、昔から決して廃れないもの。それがエンピツ。HB(ハード・ブラックの意味)を中心に10Bから10Hまで。そしてFというHとHBの中間に位置するようなものまで。そして、誰もが生涯に必ず一度はエンピツに触れているであろう。
いろはのデザインでは、エンピツは「思考の時間」で常に使っているもの。私はこれを『落書き』といっている。思考しているときに考えをメモにしたり、まとめたり、考えがまとまらないときにぐちゃぐちゃに書き込んだり。あとから見ると一体何を書いたのかわからないときも多々あるのだ。そんな落書きを大切にしている。
エンピツはHBより真の柔らかいものを使っている。(主にホルダーと呼ばれるものを使用)濃さはHB~2Bくらい。芯が柔らかいのでまとまらない考えもスラスラと紙面にのっかる…気がする。(気がするだけ)そして、考えがまとまっていないときほど、書いている右手の小指の下、手の側面がエンピツにこすられて真っ黒になる。
もしもこの落書きをpadやPC上でやったらどうなるんだろう?きっと慣れればできると思うが…。
そう考えると、昔から自分が行ってきた習慣ともいえる落書きは、エンピツがあってこそ。
皆さんは、最近エンピツを握りましたか?