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いろはぷらす +30

カレー食堂まほろば オーナー 郷速人さんの「ぷらすのチカラ」

オーナーの郷さん(左)と妻の舞さん(右)

カレー食堂まほろば × いろはのデザイン

プラッツ習志野の朝市のイベントにふらりと立ち寄った時、いろはぷらすにご賛同いただいているサンサンエッグ(3305)の浅利さんからご紹介。若くして脱サラをし、キッチンカーでオリジナルスパイスカレーの販売をしている。そのオーナー、郷さんのポジティブなマインドと、真摯にカレーと向き合っている姿勢に大変共感を感じた。2022年7月で開業1年。まだまだ可能性に満ちたカレー食堂まほろばの今とこれからの思いをオーナーの郷さん、妻の舞さんにお話をしていただいた。(取材日:2022年8月)

スパイスカレーとの出合い

もともと私はバンドの活動をしていました。そのバンドが解散し、当時憧れていたバンドの先輩がライブハウスのフード販売で、スパイスカレーを作っていたんですね。そのカレーが、私が初めてスパイスカレーを知ったきっかけになりました。いわゆる日本人が子どもの頃から食べ馴染みのある「お母さんのカレー」とは違う美味しさがあって、私の中で衝撃が走りました。

そこから、スパイスカレーを自分でも作ってみよう。という思いになりました。ちょうど2018年(取材日から4年前)でした。初めは趣味程度で独学で勉強しながら作り、友人などに振る舞って感想を聞いてみたり。その繰り返しでしたが、友人からも「お店みたいなカレーだ」と言われることもあり、それならばバンドの先輩のように、ライブハウスで間借りで販売するところからやってみよう。と考えたのです。

2019年くらいから実際にライブハウスでカレーの販売を行ってみました。当時は千葉工業大学を卒業し、社会人として機械メーカーで勤務していました。カレー販売は月に1~2回程度。評判も上々でした。

キッチンカー販売のチャンスと岐路

その後、カフェで間借り販売できるチャンスが訪れました。この頃から1日の中でカレーのことを考える割合がだんだん大きく、その思いも強くなっていきました。そして思い切って勤務していた機械メーカーを退職し、またほぼ同じくらいのタイミングで知り合ったキッチンカーをやっている人のお話やアドバイスをいただきながら、自分でもキッチンカーで販売をチャレンジしてみよう。と考え、現在に至っています。

大きなタペストリーが印象的

まほろば食堂が考えるキッチンカー販売のメリット

2019年の年末くらいから新型コロナウイルスが広がりはじめましたが、キッチンカーをやりたいなと思ったのは実はもっと前から考えていました。その理由として、初期投資リスクや維持費などの金銭面が店舗を持つよりも遥かに低いこと。それから、キッチンカーだといろいろな場所にいけることが何よりも魅力的と感じていました。お客様がいる場所に出向き、自分の作ったスパイスカレーを広めていくことにキッチンカーの可能性を感じていました。そういう意味では自分のマインドにマッチしていたのかなぁと感じています。

テイクアウトの作りおきはせず、オーダーが入ってから一つずつ温め、盛り付けていく
夏場はキッチンカー厨房内は40℃を超えることも

思いが屋号に

自分のこのマインドは実は現在の屋号にもつながっています。

「まほろば」には「まほろ」の場という語源がり、古代大和の国をいう古語なんです。素晴らしい場所とか、住みよい場所。人が集まり幸せになる場所。という意味があります。キッチンカーでその場所に行って、スパイスカレーでみんなが笑顔になる、嬉しくなる、食べて喜んでもらい、その場所がスパイスカレーを通じて「まほろ」の場になって欲しい。という思いを込めてつけた屋号です。

スパイスカレーをもっと多くの人に!

日本人はカレーやラーメンが大好きですよね。まさに国民食と言ってもいいくらいだと思います。その反面、まだまだ「スパイスカレー」を知らない人は世の中にたくさんいるんですよね。そんな皆様に、「スパイスカレー」を気軽に食べていただき、当時私がスパイスカレーを初めて食べた時のような感動を体験していただければうれしいなと思って日々作っています。初めて食べる味で感動できるってその人にとって、素晴らしい発見と体験ですよね。

>舞さん

味については私から「こうしたら?」のようなことを話すこともたまにありますが、最終的にはオーナーの判断に任せています。私はどちらかというと、お客様の目線に立ったところを大切にしています。例えば、キッチンカーで販売する際のディスプレイ、デコレーションがお客様からどう見えるのか、見やすい表示なのか、また接客サービスはお客様にストレスを与えていないか。キッチンカーはその構造上、どうしてもお客様の上目線から商品を販売することになるので、接客はとても大切だと感じています。気持ちよく接客、受け渡しするところから、実はスパイスカレーが美味しく食べられるか否かということが決まってくると思っています。そういう毎日やっていると知らずに見えなくなってくる部分に関してはオーナーと直接話し、日々改善をしています。

2人でオーダーの確認をし、分担しながら一つずつ丁寧に作業
キッチンカーからの上からの目線でもしっかりとお客様と向き合うことを大切にしているという
常連さんも増えたが、常に感謝の気持ちを忘れないと、オーナーの郷さん

味のこだわりは「和」

まほろば食堂のスパイカレーには、「和」のテイストが加わっています。それは出汁を加えたり、付け合せで和の惣菜を載せたり、初めてスパイスカレーを食べる人にもどこか馴染みのある「日本の味」が感じられるスパイスカレーを目指しています。

実際にまほろば食堂のスパイスカレーは、ご高齢者の方にもとっても評判がよく、おじいちゃんやおばあちゃんが「初めて食べた味」、「おいしい」といってくださることがとっても多いのです。スパイスをオリジナルで調合することや、国産の食材を使うことなどはもちろですが、何よりも年齢を問わずたくさんの方に食べていただき、日本人の口に合った、「食べやすい日本のスパイスカレー」を作ることにこだわっています。

日本人が好む「和」の味を加えた新感覚のスパイスカレーだ
和のエッセンスが加わった 鯖カレー(手前)はスパイスと鯖のバランスが抜群だ

スパイスカレーで人がつながっていく

この仕事を通じて知り合える人が1年間でたくさんいます。今後もこの仕事を続けていくことでもっとたくさんの方と出会うチャンスがあると思います。スパイスカレーを通じて出会える人たちそのものが私の「ぷらすのチカラ」で、皆さんに助けられて今があります。そんなたくさんの人たちに出会えたことに感謝を持ちつつ、いずれ自分たちが成長し、今度は出会えた人の役に立てるようになっていきたいです。それが本当の意味での「まほろば」になるのだと信じています。

この日は日本の懐かしい風物詩、ラムネも販売
メニューやディスプレイ、デコレーションにも気を配っています と舞さん

>舞さん

私たちが作ったカレーを、ご家族やご友人、おじいちゃん、おばあちゃん、もちろんお一人でも、皆さんの暮らしの中のシーンでたくさんの人に食べていただくことがが一番うれしいことです。ちょっとしたときに「まほろばのカレー美味しかったね、美味しかったな。」と話題になったり、感じてもらえたりできるような味と、接客サービスを追求して皆様にスパイスカレーの美味しさを伝えていけたらいいなと感じています。


■編集後記

2021年7月開業、取材日は開業して約丸1年が過ぎたカレー食堂まほろば。「食べやすい和のスパイスカレー」を作ることにこだわり、その研究は今でも継続中でレシピをアップデートしている。定番の4〜5種類のラインナップと季節限定のカレーメニューから出店場所や過去販売データ等に基づき、メインのスパイスカレーは2種類(~3種類)+タンドリー等を厳選し、東京、千葉を中心に出店展開をしている。和素材や出汁を加えたスパイスカレーはまた食べたくなると話題をよび、リピーターや口コミも多数。舞さんのマーケティング力もその一助となっていることは間違いなさそうだ。

蓋を開けた途端香ばしい風味が広がったタンドリーチキン(手前)と鯖カレー(奥)

■店舗情報

◎店舗詳細、出店スケジュール等は以下よりご確認ください

◎出店依頼のお問い合わせはこちらから(営業目的のお問い合わせはご遠慮ください)

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